ファミ箏 第四回演奏会が最高すぎた


ファミ箏

そんなわけで、年末恒例となってきた、ファミ箏の演奏会に行って来ました。

和楽器でゲーム音楽を。
ということで、音だけで特色がはっきりしておりますが、それ以上に、表現力、発想という部分で、他の演奏団体とは異なる特性を持っている団体だと思っています。
毎回演奏聴いたあと、めっちゃ元気出るんだよね。
こう…和楽器ならではの、日本人に対しての心への訴えっていうモノなんですかね?


まずはじめに代表の沖政先生からの挨拶。
毎回言われていますが、礼に始まり礼に終わるということを先に教えてくれるので、拍手のタイミングが観客にも分かるのがありがたいです。こういうの他のコンサートでもやってくれたらいいのにね。([H.]も前説あるけど、アレは本当に分かりやすい)

トップはポケモン。
いわばシリーズテーマであるところのオープニングから、同じフレーズを使用しているトレーナー戦。
全然和楽器な印象なんか無かった曲なのに、凄くしっくりと和楽器の音が入ってきました。元気に勢いのある曲そのまま、和楽器の音に振り替えただけで、違和感無く「ポケモンや…」と実感できる素晴らしさ。
音自体は和楽器の旋律だから、知っている曲、音そのまま! というハズはないんですけど、すんなりと入ってこれるのはアレンジの巧みさなのか、音の選び方なのか。と、いつも不思議に思っています。
多分、初めてファミ箏を聞きに来て、和楽器でゲーム音楽って…? と思っていた人も、コレを聞いたら「ちゃんとゲーム音楽になっている」と分かるハズ。そんなことも含めて、トップとして分かりやすく、聞きやすい曲であったと思います。

2曲目は「平安京エイリアン」
これ、実は演目見たときにアーケード版しか思い浮かばなくて、「音楽ってあったっけ…?」と思っていたらGB版なんですね。と、当日プログラムを見て安心したのでした。作曲が源平の中潟さんだということで(暴れん坊天狗方面でもありますが…)、和風なメロディが箏の雅な音で演奏され、情緒豊かな演奏でありました。
このプログラム、個人的に大変面白かったです。
いつも演奏でメインに使っている十三絃(ファミコン)のほかに、手軽に持ち運べる小さい「文化箏(ゲームボーイ)」、いつもベースメインなカンジの大きい子「十七絃(スーパーファミコン)」、こいつはすげぇパワーが出るぜ!?「二十絃(メガドライブ?)」と、同じ旋律を違う箏で奏でることによる音の違いを感じるという、箏の説明でもあり、紹介を曲を介して行っていて、その違いが大変顕著に分かりやすく、面白いものでした。
数回ファミ箏を見て聞いているけど、やっぱまだまだ知らないことばかり(勉強不足でスイマセン…)なので、こういう説明を実際に聞いて知ってもらうという企画的なことは凄くいいと思うのです。知るキッカケがゲームであることで、入り口として分かりやすいんじゃないかなと思うんですよ。前回の三味線の歴史も面白かったので、こういう企画的な演目は是非また取り入れて欲しいと思います。

続いて桃太郎伝説。そんなに和風の音楽ではないと思っていたんですが、…意外と…和風でしたね。和風じゃない曲を演奏するよりは、やっぱり少しでもこういう雰囲気のある曲の方がやりやすいんでしょうか? とはいえ、戦闘曲なんか別に和でもなんでもないもんね! ということで、「戦闘~力つきて~天の声(2ループのこだわり)」の流れが良かったです。
でも実のところ、本当に和楽器を演奏している方々にとっては、こういうゲームなどで演奏される「和風」なサウンドは、いわばエセなわけで、色々と思うトコあるのかな…? と、ドット絵師がなんちゃってドット絵を見るたびにもやっているから、同じなんじゃないかなと思った。

この後、CD初弾にも収録されている、「ザナルカンドにて」と「マザー」。
これこそ和の曲じゃないけど、ファミ箏の演奏では和になっているというか、曲自体は変わっていないのに、その醸し出す空気が和になってて、印象は違うけど聞いていると同じという、不思議な演目であると思います。

ここで一旦休憩が入り後半戦です。
車のCMのおかげで「車の曲」として印象が強くなった「英雄の証」。
これを演奏後トークとかゲスト紹介とか入ると思ったけど入らない! で、そのままモンハンクロスへ。HIDE×HIDEさんの尺八と三味線、そして今回鼓が入っての演奏にびっくり!! カッコいい!!! 帰ってから色々鼓のこと調べてしまったくらいに今回は鼓がカッコよかったです。打音と掛け声の変化(手組み)が色々とあって、いわゆる「いよ~ぉお」だけでない、様々な声と音の組み合わせがあることを見て聞いた! あんなに多彩だとは実際に見て聞かないと知らないままだったと思います…

勇壮なホルンが印象的な英雄の証ですが、そのかっこよさ、勢いの良さそのままにしっかりと和楽器で、和楽器ならではな演奏で、もうすでにそこでガッツリ心を掴まれ、そのままユクモ村によってディノバルド倒してクエストクリアしてた… だって鼓の掛け声なんか本来入らないじゃないですか。でもそれがあることによって和の曲として引き締まったと思うんですよ。元々キリっとした感覚のある演奏でしたが、より一層緊張感を持って迎えたモンスター戦でした。だからこそクエストクリア「未来への希望」が流れた際に、凄くホッとしたんだと思います。あそこで緊張を解かれて「ああ、良かった」と感じたのは、演奏だけで一緒にクエストに行っていたからなんですよね。
こういう、演奏でゲームを追体験する。というのは色々と他の演奏会でもありますが、再現性という意味ではファミ箏って違うと思うんですよ。でも見えるものは同じという、楽器こそ違うけど意図するとこは一緒の演奏なのかもしれません。

演奏後のトークで、某CMで鼓の持ち方が違っていてモヤモヤする! とおっしゃっていたんですが、見たら確かに違っていた… こういうの本職の方からしたら、本当にモヤモヤするのわかります…ワシも色々なるもん。
HIDE×HIDEさんはプレスタや狩猟音楽祭で演奏聴いているけど、そういやがっつりトークされているの無かったなぁ…と、今回がっつりトークされててちょっと嬉しかったです。他の演奏会でもトークして欲しいなぁと思うのでありました。

そしてブレイブリーデフォルト。
ワタクシ、このゲームは体験版をプレイして「アタシにゃ向かない」と、把握したのでプレイしておりません。そんなわけで曲も知らなかったりしますが、アレですね。前回もそうでしたが箏ってパーカッションですね。ラスボス戦であろうとこの曲では奏者自らコーラスをしつつ演奏しつつと、使えるものは全部使え!の勢いで全力で向かっていかれた成果であると思われます。多分全曲全力だったとは思いますが、なんて無茶な…という感覚があったのはココです。
編曲された田辺さんが、桃伝の際のトークで「バトルの田辺」との異名があるくらい激しい曲を担当している的なコメントをされていましたが、ココですね! コレですな!!!! と分かりました。
演目途中で尺八の神永さんがステージ前方に踊り出てのソロ、そしてスキップしながら戻ったw と、パフォーマンス面でも見せてと、知らなくてもビックリな演奏で大変楽しかったです。
正直今回、このBDFFがメイン演目ということもあり、楽しめないんじゃないかなと心配していたんですが、全然オッケーでした! ファミ箏という奏者としての作家性(アーティスト性か?)が上回ったため、知らなくてもその演奏を楽しめたのかなと思います。

いや~凄かった…と思っていたのに、それすら霞んでしまうアンコールでした。ゲストのHIDE×HIDEさんと梅屋さんも入っての「太陽は昇る」。
原曲はオーケストラと和楽器の饗宴であり、和楽器だけではないし、(聞き直したら)鳴り物や太鼓が結構ガンガンいっているのに、正直これを超えていたと思います。終演後に相方が「オレ…多分凄い形相でガン見してた…」と言っておりましたが、アタシも同様に「何これ…何これ…!」とずっと驚きながら聞いていました。
演奏終わって帰り道でも「凄かった」しか言えない、それだけのインパクトだったのは、生で直に「和楽器」による迫力ある演奏を聴いたからだと思うのです。やっぱ生で聞くというのは違うと実感しました。

ファミ箏を聞くまでは「今年はリンクさんが優勝」と思っていましたが、ファミ箏が優勝です。
行って良かった、聴いて良かったと実感できる演奏会でありました。

毎回驚きがあるファミ箏の演奏会、本当に驚きばかりでありました。
和楽器だからこその演目も、じゃなくてもやっちゃう意気込みの演目も、その全てに新鮮な驚きがあり、期待をいい意味で裏切ってくれます。そして聴いた後に元気になるんですよ。和楽器の音色のせいなのか、シャッキリする心地よさがあります。

本当に素晴らしい演奏ありがとうございました。




「ポケットモンスター 赤・緑」より
・~オープニング~
・戦い(VSトレーナー)

「平安京エイリアン」より
・平安の夜明け
・検非違使のテーマ

「桃太郎伝説」より
・タイトルデモ
・村
・愛と勇気のマーチ
・敵出現
・戦闘1
・力つきて
・天の声
・仙人の修行
・竜宮千年の舞
・戦闘2
・ユキのテーマ
・かぐや姫との対面
・決戦!エンマ大王
・エンディング
・貧乏神のテーマ

「ファイナルファンタジーX」より
・ザナルカンドにて

「MOTHER」より
・MOTHER EARTH
・POLLYANNNA
・EIGHT MERODIES

「モンスターハンター」より
・英雄の証

「モンスターハンタークロス」より
・秘湯を求めて~MHXver.
・戦慄
・妖艶なる舞~タマミツネ
・灼熱の刃~ディノバルド
・未来への希望

「ブレイブリーデフォルト フライングフェアリー」より
・希望へ向う序曲
・永遠の刹那
・光と影の地平
・砂と大時計の国
・来訪者
・彼の者の名は
・君は僕の希望
・勝利の歓び
・風が吹いた日
・内戦の国
・不死の国
・地平を喰らう蛇

アンコール
「大神」より
・太陽は昇る


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2016年12月27日 イベント トラックバック:0 コメント:0












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